ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム
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投稿日:2016-05-13
更新日:2016-05-13
World Wide Web で使用される各種技術の標準化を推進する為に設立された標準化団体、非営利団体
・略称はW3C
HTML、XML、MathML、DOM等の規格を勧告
・HTMLは、従来IETFでRFCとして標準化されていたが、HTML 3.2以降はW3Cへと引き継がれた
・略称はW3C
HTML、XML、MathML、DOM等の規格を勧告
・HTMLは、従来IETFでRFCとして標準化されていたが、HTML 3.2以降はW3Cへと引き継がれた
勧告までの過程には4つの段階がある
W3C Process Document
1.作業草稿(Working Draft, WD)
2.最終草案(Last Call Working Draft)
2.勧告候補(Candidate Recommendation, CR)
3.勧告案(Proposed Recommendation, PR)
4.W3C勧告(W3C Recommendation, REC)
1.作業草案(Working Draft、WD)
コミュニティ(=W3Cメンバーや公的機関、その他の技術系の組織など)によるレビューのために、W3Cの各作業グループ(Working Group)により発行される文書
・作業草案は何度も(※基本的に3カ月に1回は)改訂(Revising)されて、勧告に向けて進められていくことになる
・その過程で勧告へは進めない作業草案の内容も出てくるが、それらは基本的に作業グループノートとして公開される
・ちなみに、最初の公開草案は「First Public Working Draft(FPWD)」と呼ばれる
2.勧告候補(Candidate Recommendation、CR)
作業グループが持つ要件を満たし、すでに広くレビューを受けているため、勧告として承認されることが期待される文書
・W3Cは勧告候補を発行することで、より広いコミュニティに対してシグナルを送って、実装も含めたレビューを実施してもらい、その情報を収集する
・また、諮問委員会による公式レビューも開始され、W3C勧告として公開される文章として推奨できるか、作業草案に戻すべきか、もはや中止すべきかなどが判断される
3.勧告案(Proposed Recommendation、PR)
十分な品質があり、W3C勧告になり得ると、W3Cのディレクターから認められた文書
・勧告案には、大量の修正を行うことはできない(※その必要があれば、作業草案や勧告候補のレベルに差し戻すことになる)
・この過程では、勧告候補から始まった、諮問委員会による最終レビューの締め切りが確定する
W3C勧告(W3C Recommendation、Rec)
広範の同意を形成した後、W3Cのメンバーとディレクターの承認を受けた仕様・指針・要件の文書
・W3C勧告の「Web標準」として広く活用できるようになった最終段階
・World Wide Web Consortium Process Document
Errata / edition / Notes
正誤表 (Errata)
・勧告の更新は、別途公表される正誤表 (Errata) で行われる
新たな版 (edition)
・更新がある程度たまった段階で新たな版 (edition) が作られる
※例えばXMLは現在、第5版
作業グループノート(Working Group Note)
・「公開されたことのある仕様」に関する資料で、例えば設計原則/ユースケース/要件/良いプラクティスの非標準ガイドや、作業がストップしている仕様や、賛同が得られなかった新標準の仕様など
※W3Cは、標準として扱われることを意図していないノート (Notes) と呼ばれる各種文書も公表している
廃止された勧告(Rescinded Recommendation)
・W3Cがもはや推奨していない勧告(※勧告内容の全部が非推奨)
W3C準拠
W3C準拠
勧告に従うかどうかは製造業者に任されている
・多くの標準には準拠レベルが定義されていて、製品にW3C準拠と銘打ちたい場合はそれに従わなければならない
勧告は特許使用料を徴収しないライセンスで提供
・誰でも実装可能
・W3C仕様書関連の文書や日本語訳をまとめてみた
・W3C - W3Cの仕様書等の文書の日本語訳集